2025年最終回の事業再構築補助金で採択を目指すための準備と注意点

2025年1月に始まった「事業再構築補助金」第13回公募は、制度の最終回として大きな注目を集めています。今回は、事前着手制度の廃止や対象枠の変更など、過去の公募と比べて多くの重要な改正点があります。

本記事では、補助金の概要から補助対象の事業類型、補助率や金額、申請時の注意点、さらに上乗せ措置や必須要件まで、申請に必要なポイントを網羅的に解説します。短期間での申請準備が求められる中で、どのように計画を立てるべきかのヒントも紹介します。

第13回公募のスケジュールと申請方法の確認

申請期間と採択結果の見通しを把握する

第13回公募は2025年1月10日から3月26日まで行われ、すでに申請期間は終了しています。採択結果の発表は2025年6月下旬から7月上旬の予定です。申請は電子申請システムを通じて行う形式となっており、書類での提出は受け付けられていません。

これが制度最後の公募となるため、今後は新たな補助金制度への移行も想定されます。これまでの取り組みを振り返る意味でも、今回の制度内容をしっかりと理解しておくことが今後の経営計画にも有益です。

申請における重要な変更点を理解しておく

事前着手が認められなくなった理由と対応策

これまで可能だった「事前着手届出制度」が、今回の公募から廃止されました。補助対象となるのは、交付決定後に契約・発注・支払いが行われた経費のみです。これにより、計画の進行管理が一層重要になりました。

補助金を活用した投資を急ぎすぎると、制度上の要件を満たさず不採択や経費の不認定につながる恐れがあります。交付決定前に着手してしまった場合、その支出はすべて自己負担になるため、スケジュール管理を徹底することが求められます。

成果に基づく収益納付とその免除条件

補助金を活用して得られた成果によって収益が発生した場合には、収益納付が必要です。納付額は受給した補助金額を上限とし、該当年度に赤字決算であれば免除される仕組みとなっています。

この仕組みは、補助金が利益追求の手段に転用されることを防ぎ、事業成長の健全性を保つ目的があります。将来の収益見込みも含めた事業計画の精度が問われるポイントです。

審査で問われる過剰投資の抑制について

申請が集中する業種やテーマでは、過剰投資と判断される可能性があります。このような場合、通常の審査に加えて追加の審査が行われ、減点対象となることもあります。

市場のニーズと整合性が取れているか、事業の持続性が見込まれるかどうかを客観的に評価できるよう、業界動向や自社の強みを分析し、事業計画に反映することが重要です。

2025年の補助対象となる3つの事業類型の特徴

成長分野進出枠は構造的課題に挑む事業を支援

この枠は、ポストコロナ時代に対応し、成長分野への参入を図る中小企業や中堅企業を支援するものです。国内市場の縮小や業種転換といった構造的な課題に対応した事業が対象となります。

  • 補助額は100万円〜最大6000万円(条件により最大7000万円まで)
  • 補助率は中小企業で1/2(賃上げを伴う場合は2/3)、中堅企業で1/3(同様に1/2)

補助対象経費には、建物費や機械装置費、広告費、外注費など幅広い項目が含まれます。

GX進出類型では環境対応事業に特化した支援が受けられる

環境対応を重視した「GX進出類型」では、グリーン成長戦略の14分野に取り組む事業が対象です。この枠は、過去に補助金を受けた事業者でも条件を満たせば再申請が可能となっています。

  • 最大で1億円(条件により最大1.5億円)の補助が可能で、環境関連設備や新技術導入への投資が想定されています。

最低賃金類型は賃上げの影響が大きい事業者向け

この枠は、最低賃金の引き上げに大きな影響を受けた事業者に対する支援です。補助率は中小企業で最大3/4と非常に手厚く、事業再構築に向けた初期投資を後押しします。

対象経費は他の類型と同様であり、柔軟な活用が可能です。

補助額の上乗せ制度とその活用方法

卒業促進と賃金引上促進の2つの上乗せ措置

成長を目指す企業を後押しするために、2つの追加措置が用意されています。

  • 卒業促進上乗せ措置は、中小企業から中堅企業への移行を支援
  • 中長期大規模賃金引上促進措置は、賃金水準の引き上げを計画する企業が対象

これらの上乗せ措置は、各基本類型への申請と併せて利用することが可能で、補助率・補助額は基本類型に準じます。ただし、2つの上乗せを同時に申請することはできないため、事業戦略に沿った選択が重要です。

申請に必要な必須要件と準備のポイント

補助対象となるための3つの共通要件

以下の共通要件を満たしていることが、申請の前提条件です。

  1. 事業再構築の類型に該当すること
    新市場進出や業種転換など、再構築指針に沿った内容が必要です。
  2. 金融機関または認定支援機関の確認を得た事業計画があること
    融資を受ける場合は金融機関の確認、自己資金の場合は認定支援機関の確認でOKです。
  3. 事業終了後3〜5年での付加価値成長目標を設定していること
    企業全体または従業員1人当たりの付加価値額が、年平均3~4%以上成長する計画が必要です。

事業計画は早めの準備と専門機関の協力が成功の鍵

第13回公募はすでに締め切られましたが、今後新たな補助制度に応募する可能性を考えると、事業計画の作成や体制整備は早めに始めておくことが大切です。特に認定支援機関の協力を得て精度の高い計画を立てることが、採択率を高める最も有効な手段です。

補助金制度は時代の変化や政策に応じて更新されていきます。今回の内容をしっかりと理解しておくことで、次の支援策にも柔軟に対応できるようになります。

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