省エネ型ノンフロン冷蔵ショーケース導入に最大500万円補助【最新補助金情報】

省エネ型ノンフロン冷凍冷蔵ショーケースの導入を支援する補助金制度が実施されています。この補助金は、省エネ効果の高いノンフロン機器の普及を目的とし、導入費用の一部を最大500万円まで支援する内容です。対象となる機器や事業者、申請手続きの流れについて詳しく整理しました。

省エネ型ノンフロン冷蔵ショーケース導入補助金とは?

業務用冷凍・冷蔵機器の省エネ性能が向上し、地球温暖化への影響を低減するノンフロン冷媒使用機器の普及が求められています。こうした背景を受け、都内の中小事業者向けに、省エネ型ノンフロン冷凍冷蔵ショーケースの導入費用を支援する補助金制度が設けられました。

補助金の主な特徴は、以下の通りです。

  • 省エネ型ノンフロン冷凍冷蔵ショーケースが対象
  • 補助率は対象経費の1/3
  • 1事業者あたり最大500万円まで補助可能

地球環境保護とエネルギーコスト削減の両面からメリットが期待できる制度となっています。

補助対象となるノンフロン冷蔵ショーケースの要件

省エネ型ノンフロン機器として補助対象となるには、以下の要件をすべて満たす必要があります。

  • 都内事業所への設置であること
  • 未使用の新品であること
  • 定められた期間内に設置完了していること(※この補助金事業は令和4年3月11日までの設置が条件でした)

設置完了期限はすでに過去となっていますが、今後同様の補助金制度が設けられる可能性もあります。今後の制度情報にも注目したいところです。

また、ノンフロン冷媒を使用し、従来のフロン使用機器と比べてエネルギー起源二酸化炭素排出量が少ないことが必須条件となります。

補助対象事業者とリース利用の注意点

対象となるのは、中小企業者および個人事業者です。ただし、以下の点に注意が必要です。

  • 冷凍冷蔵倉庫および食品製造工場への設置は対象外
  • リースによる導入も可能(リース事業者が補助対象者となる)

リース方式での補助金活用

リースを利用する場合は、リース事業者が補助金を申請し、補助金交付分をリース料金に反映させる形で費用が軽減されます。この仕組みにより、初期費用の負担をさらに抑えることが可能となります。

省エネ型ノンフロン機器普及促進事業補助金の対象経費

補助金の対象となる経費は、導入に関わる具体的な費用に限定されています。

内蔵型ショーケースの場合

  • 機器購入費
  • 運搬・据付費

別置型ショーケースの場合

  • 機器購入費
  • 運搬・据付費
  • 工事費

それぞれに補助対象となる経費の細かな基準があります。

設備費とは?

設備費とは、補助対象となる機器本体の購入費用を指します。なお、メーカー希望小売価格を大きく上回る金額での購入は補助対象外となるため、注意が必要です。

運搬据付費とは?

運搬据付費は、機器を指定場所へ運び、設置作業を行うために必要な費用です。設備費に対して30%以内に収める必要があります。

工事費とは?

工事費は、別置型ショーケースの設置に伴う工事費用を指し、材料費、労務費、現場管理費などが含まれます。内蔵型には適用されません。

補助金額の上限と他制度との併用について

補助金の支給額は、対象経費の1/3以内で、1事業者あたり上限500万円までとなります。他の国や自治体の補助金を受けている場合、その分は差し引いて算定されます。

これにより、複数補助金の併用による過剰な補助金取得は防がれる仕組みです。申請の際は、他制度との重複状況も申告が必要になります。

ノンフロン冷蔵ショーケース導入によるメリットと課題

導入のメリット

省エネ型ノンフロン冷凍冷蔵ショーケースを導入することで、さまざまなメリットが得られます。

  • 電気代削減
    食品小売店舗では年間15~20%の消費電力削減が報告されており、電力単価18円/kWh換算で年間11万~49万円の電気代節約効果が期待できます。
  • 環境負荷の低減
    フロン排出抑制法の対象外となるため、法定点検義務が不要となり、管理コストも削減できます。

導入のデメリット

一方で、以下のような課題も存在します。

  • 初期導入コストが高額
    サイズや性能によっては数百万円単位の設備投資が必要になる場合もあります。
  • 廃棄コストの発生
    現在使用中の機器を廃棄する際には、処理費用が発生するため、トータルコストに注意が必要です。

これらの点も踏まえ、導入可否を慎重に検討することが求められます。

省エネ型ノンフロン機器補助金の申請手続きの流れ

本制度の申請フローは以下の通りです。

  1. 申請書類の提出(令和4年2月18日まで受付)
  2. 審査・交付決定
  3. 機器の導入・設置(令和4年3月11日までに完了)
  4. 完了報告書の提出(令和4年3月18日まで)
  5. 完了後審査と補助金額の確定
  6. 補助金請求書の提出
  7. 補助金の交付

※この補助金事業はすでに終了していますが、今後も類似の支援制度が出る可能性があります。常に最新情報をチェックしておくことが重要です。

省エネ型ノンフロン冷蔵ショーケース導入支援を賢く活用しよう

省エネ型ノンフロン冷凍冷蔵ショーケースの導入を支援する補助金制度は、地球環境保護と企業経営の両面にプラスとなる施策です。初期費用は高額になりがちですが、電気代の削減や管理コストの軽減効果を考えれば、長期的には大きなメリットが期待できます。

過去に実施された補助金制度は終了しましたが、今後も新たな支援策が登場する可能性があります。最新情報を常にキャッチし、設備更新のタイミングを見極めながら、賢く活用していきましょう。